自宅のテレビで、時々ネットレンタルビデオを活用して、映画鑑賞をしている。と言えば少し様になっているかもしれないが、わざわざレンタルビデオ店まで足を運ぶのがためらわれるのである。
今回は、独立系映画館で上映されている映画が、ネットでも同時配信されているもので、おっ、これはと思うものがあったので、鑑賞することにした。
一見、福島原発につながる、原子力の危険ネタのように見える。しかし、中身は遙かに遠くを見据えた、現在の原子力利用について、私たちの責任取り方を示唆するものであった。
原子力を利用するに当たって、核廃棄物との付き合い方はどうしても考えていく必要がある。なぜなら、それらは必ず発生し続けるからである。
では、それらをどのようにすれば良いか、より分ける、無害化させる、しかし、そんな簡単にことは済まない。
フィンランド オンカロでの取り組みは、核廃棄物を地中500mの岩盤の中に、10万円間保管し続けると結論に基づき、施設を建設しているのです。
10万年。現在は、西暦2011年ですから、有史の約50倍。今から10万年前というと、文明どころか、ホモサピエンスの時代です。
それだけの長い時間を、現代から、核廃棄物を保管し続ける施設を造るというのです。
当然ながら、そんな長い時間存在している建造物はありません。
そして、そんな長い時間存在している文明もありません。
となると、宇宙空間をさまようボイジャーと同じことを考えなければなりません。
何か?
私たち人類。この文明が滅びても、この地を掘り返すことがないようにしなければならないのです。
ここから先は、この映画を見ていただくとして。
私たちは、現在の科学では対処できないエネルギー源を利用していることを、再認識する必要があることを書いて、このエントリーを閉じます。
放射能を不必要に、闇雲に怖がる必要はありません。ただ、どのようなものなのか、どのように接していかなければならないのかを、多くの人が知ることが必要なのです。上映映画館は増えていっています。一度、ご覧ください。(この映画は、昨年公開された映画で、福島原発事故があったため、日本でも緊急公開されているそうです)