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岩手県で新規就農者向けの講演

タイトルを見れば、偉そうであるが、友人を通して依頼いただいた仕事だ。

このような場所で講演をさせていただくのは、何度もあったが、今回は受講生の意気込みが違った。それは、追って書いていくとする。

朝の大宮駅で、台風15号で大きなダメージをうけた、和歌山県熊野の元上司の会社のジュースを見つけ、購入する。


赤ジソの風味がする。体全体に炭酸と一緒に染み渡る。

東北新幹線で移動をして、盛岡まで。


何年か前にも見た景色だ。あの時は、奈良の生駒に住んでいた時だったな。街を歩いて、帰りまでの時間、博物館、南部せんべいの店に立ち寄ったなあ、と思い出す。


腹ごしらへをして、仕事に望まねば。少し早めのお昼をいただきながら、資料を見直す。隣の建物の日本食屋さんで、あずま定食を頂く。

受講者のプロフィールを事前に入手しておかなかったのが悔やまれるが、仕方ない。現場で確認することしよう。

教室に到着すると、誰もいない。予定より早すぎたのだろう、しばらくどこかで時間を潰そうと、大きな建物を散策する。

実に空間を優雅に使った建物だ。建物の空間美の写真を撮りたかった!

再び教室へ、受講生が揃っている!

それも、和気あいあいと、今までの講演をさせていただいた会場の雰囲気とは、全く別物である。

これば素晴らしい。

一通り講演をさせていただく。

消費地の現状も、もれなくお伝えすることができたと思う。

資料に書ききれなかったことも、質問では、お答えできたと思う。

しかし何か物足りない。何かと思うと、それは、個々への回答は、もっと深くできたということだ。

それだけの農業の世界は一括りにできないのだろう。知っている情報を皆に伝えるには大幅なトリミングが必要だか、必要な人にはここまで話せるのに。

受講生からの質問は、かなり的を得ている。当社のことは、そのほとんどは、手を打ってはいるが、そこまで指摘をしてくるということは、ものを売ることを考える生産者が増えるということだ。

そしてここからは、生産、流通の壁と思っているところが、なくなり一体となる部分であるが、コールドチェーンがあるということは、物理的距離が意味をなさなくなっていることを理解しなければならない。

日本はそれほど大きな国では無いのだ。身土不二は素晴らしい思想だし、好きだが、海外から、ブロッコリー、アスパラガス、ブロッコリー、そしてバナナが入ってきている状態で、何をいう、である。ここは、ロジカルにいきたい。国内の青果物流を最適化する。青果物を客寄せパンダにする時代の終焉では無いだろうか。

このプログラムで育った彼らが、今後どのように農業経営をしていくかが非常に興味深い。

受講生の皆さん、ありがとうございました。

帰りは、少し電車の時間を繰り上げ、乗り込む。ちょうど連結作業をしているところ、さっさと乗り込まねば。




今日は、私がいい勉強になった。岩手には、これからの日本の農業を背負える若手生産者が育ってきている。

まだまだ話したかったし、書き足りないが、ここで筆をおく。

来年の年末にでも、もう一度、皆さんと、会いたい。

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