これまで、国内、海外農業のごく基本的なことを書いてきましたので、時々ネットでも話題になることを、これまでの視点から書いてみたいと思います。
良くネットで話題になるのは、有機JAS、オーガニックの農産物は、栄養価が高いのか?と言うことなのですが、美味しいことは多いなあと思うのですが、栄養価の面ではそうではないようです。それらについては、様々な論文が発表され、HPでも日本訳されていますので、そちらをご覧ください。
その前に、有機JAS、オーガニック食品についておさらいするために、農林水産書のこのページを見て頂くと良いと思います。その中で、
有機農産物とは
農業の自然循環機能の維持増進を図るため、以下の方法で生産された農作物
・たい肥等で土作りを行い、種まき又は植え付けの前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用しない
・土壌の性質に由来する農地への生産力を発揮させる
・農業生産に由来する環境への負荷をできる限り提言
・遺伝子組み換え技術を使用しない
と言うことからすると、環境を保全するための農業生産を指し示すことが分かり、味、栄養価については、何も語られていません。味については、個人的な仮説は持っていますが、売り文句の部分と、お客様の評価から派生したものであったり、栄養会については味から派生したものか、一部の検査結果かが全体のものとしてアピールしたものかは定かではありませんが、もしかしたらイメージ的なものかもしれないと考えています。
その有機JAS、オーガニック農産物について、各国の流通量の違いについて示して、今回は締めくくりたいと思います。
国名 | 日本 | ドイツ | イタリア | フランス | スイス | オーストリア | スペイン | オランダ | 米国 |
オーガニック割合(%) | 0.2 | 6.2 | 9.1 | 3.8 | 12.0 | 19.7 | 6.4 | 2.5 | 0.6 |
この数字を見て、日本の割合をどう思いますか?
次回から、この数字が出来上がってきているのか、私見を示していきたいと考えていきたいと思います。