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食肉のことを考えてみる(1)

これまで、農産物といっても、青果物、穀物にしか関係してこなかったので、食肉、魚介類は勉強しながらとなるので、ごく一般的なこと、教科書レベルからおさらいをしていこうと思う。
独立行政法人 農畜産業振興機構(alic)の公表数字によれば、2015年現在日本人1人当たり、牛肉約6kg、豚肉焼く12kg、鶏肉約12kgを消費していることになっている。これは1960年と比較して約10倍になっていると言うことだが、まずは消費量についての論議は取り置くことにする。
https://www.alic.go.jp/content/000117025.JPG
(出展:(独)畜産業振興機構HP https://www.alic.go.jp/koho/kikaku03_000814.html)
次に、国内生産と、海外からの輸入を見てみると。
https://www.zennoh.or.jp/japan_food/images/5-01_1410.gif
(出展:全国農業協同組合連合会HP https://www.zennoh.or.jp/japan_food/05.html)
これから見ると、国産:海外の比率は、牛肉40:60、豚肉53:57、鶏肉75:25と、私から見ると案外国内生産がなされいるなあと思いました。
続いて、消費された食肉から、生産された家畜を逆算してみると。(計算には農林水産省の以下ページを参照しました)
 
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/kikaku/pdf/130327_meguji_sepa2.pdf
それぞれ、生産量に対して牛肉は40%、豚肉は45%が製品となるようなので。

消費量(万t) 消費量(万t) 生産量(万t)
牛肉 家計消費 28.7
国産
35.4
88.5
外食・中食費 5.39
加工品消費 4.4 輸入 51.6
豚肉 家計消費 79.8
国産
89.4
196.68
外食・中食費 47.5
加工品消費 42.4 輸入 80.3
鶏肉 家計消費 71.1
国産
139.7
外食・中食費 104.8
加工品消費 11.2 輸入 47.5

上記のような数字となり、思ったよりも牛と、豚を肥育していることとなります。海外から輸入されてくる食肉は、ほぼ食用部分に対し、国内で生産される食肉は「安心」の見返りに多くの食用にならない部分が多くあることが分かります。それらは、肥料や、食品原料(ゼラチン、豚骨スープ、サプリメントなど)として利用されますが、牛肉で10tトラック約5万台分、豚肉で約10万台分の活用がなされているかを見ていくことが必要となりました。
15万台分の10tトラック?
少しイメージしてみると、2016年の東京大田市場の青果物流通量は961,657,009kgであったことから、全てを10tトラックで入荷が行われたとすると、約96千台の入荷があったこととなり、ほぼ同じ数値となります。それほど、大きなリサイクルシステムが必要となってくるわけです。さらに、生育途中の糞尿は別途考える必要がありますので、まだまだ検討余地が大きいですね。
来週も継続して、食肉について考えていきたいと思います。

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