前回、欧州では縫う農産物生産過剰を抑える一つの手段としてオーガニックが利用されてきたと書きました。
それでも僅か10%前後の面積が、10~30%生産量を下げたところで、掛け合わせると1~3%と、全体からすると対した生産調整にはなりません。
となると、農産物が余る状況には変わりありません。
生産者は農作物を、畑でゴミにするために生産しているわけではなく、販売するために生産しているんですよね。そのような状況を放置していると、国が農家につるし上げられてしまいます。
そうしたときに、非関税障壁(関税を利用せず輸入障壁を築くこと)として利用されたのが、オーガニックだと考えています。それとあわせて、輸出する際にも、オーガニックであれば環境保護が行われていると認識されますので、環境保護を考える人たちは、それらの商品を選択して購入します。
この場合、オーガニックは非関税障壁と言うよりも、販売を促進するために使われることとなり、ヨーロッパでは国内生産よりも安価な海外からの輸入が増えているようにも見えます。また、輸出にも積極的に舵を切り、フランスのオーガニックワインは世界を向いて生産、販売が行われているのは昨今の展示会を見ても明らかです。
フランス産オーガニックワインが増加した理由について、先日の展示会で情報を得たのですが、忘れてしまったので情報を思い出したり、正確な情報を入手しましたら、また書き込みます。