私たち人間は生命を維持するために、呼吸をして、水分を飲み、ご飯を食べます。同じように、農作物も、呼吸をし、水分を根から吸い上げ、その時に栄養分も一緒に吸い上げます。
で、今回はその栄養分の話です。
食糧自給率と言う言葉は皆さん聞いたことがあり、低いの、十分だのと、議論されることはあるのですが、ちょっと待ってください。その自給率を支えるのは、農作物を育てる肥料があってですよね。では、肥料の自給率ってどうなっているのでしょうか?
肥料といっても、様々ありますので、ここでは、中学校で習った大量に消費する主要3成分で書いていきます。
主要3成分とは、窒素、リン酸、カリウムの事です。
肥料袋に、14−8−5など数字か書かれているのは、窒素14%、リン酸8%、カリウム5%含まれていますよと、示していることになります。
で、これらの肥料ですが、実はほぼ100%輸入に頼っているのです。
さらに、飼料として輸入された農作物も、全てが家畜の可食部に変わるわけではなく、大量に日々糞尿として排出されます。それらを、発酵させ堆肥として肥料として畑に入れ足りもします。といっても、これらも以前のエントリーで書きましたとおり、こちらもほぼ輸入に頼っています。
となると、日本で食糧自給率っていわれているけれど、肥料から考えるとほぼ0%って事になるんじゃないですかね?
この辺の数字は、もう少し裏付けを取っていきたいと考えていますが、決して楽観できない数字が出てきそうです。